ある方のレッスンで、胸を右に向けるのがどうもやりにくい、というお話になりました。
チンバックという動きで頭(あご)を右に動かすことを行ってみましょうというアドバイスで
一気に回りやすくなりました。
人によっては、右肩をひくであるとか、左肩を押し下げるであるとか、
お腹を右に向けるとか、腰を回すとか、顔自体を右に向けるとか、
逆に回りすぎないように止める必要とか
表現や感覚は本当に様々です。
レッスンを提供する側としては、こうあるべきといった固定観念にとらわれずに
その引き出しが多いほど、
あらゆるお客様に対応できると考えます。
場合によっては、私が出した言葉よりも
お客様が見つけた言葉の方が、当然ですが、その方にとってしっくりくることもあります。
先日、あるお客様のケースですが、
手から動きだして、結果頭が右、左に動きすぎるという事があった時、
『手を胸の前に置いたまま、身体の近くにくっつけといてください』
というお話をして実際に身体を動かすサポートをすると
お客様『面積を小さく、キューっとなる感じですね!!』
そしてノートに、面積を小さく、と書き込むお客様。
私『いいですねー!そのイメージ!』
思わずハイタッチしたい気分でした。
自分なりに掴んだ感覚が一番、根付きやすいです。
それを実践してくださる姿に本当に感動を覚えました。
何かのアドバイスがきっかけですごく動きがやりやすくなることがあるし、
そこから自分らしい表現や感覚に落とし込んでくださることもあります。
レッスンは、お客様とコーチの共同作業によって進んでいく、
その事を改めて痛感し、嬉しくなった次第です。
いいレッスンは、
・引き出しが多いこと
・お客様に色んな面で寄り添うこと
・必要な事はしっかりお伝えできる関係の構築
しっかりと学び続けたいと思います!