レッスンをしていて嬉しいと思う事は沢山あるのですが、
その一つとして、

「お客様がヘッドの振り方に関して大きなパラダイムシフトを達成した時」

というのがあります。

それは、
インパクト、もしくはインパクト付近で

ボールを押すように手を使う
とか
インパクトで手の力を目一杯使う

という打ち方から

クラブの重みを利用して振りぬく、投げる、解放する

といった道具の特性を最大にいかしたインパクトに変わる時です。

ゴルフスイングで悩んでいる人ほど、
基礎をきっちり教わらなかった人ほど
インパクトに手の力を最大に使って強くヒットしようとします。

その方が飛ぶ気がするのです。

しかし、長くてしなる棒状の先に重みがある、その先端部分で打つ、という道具の特性から

ヘッドを加速させながら
もしくは、たまった重みを解放していくようにして
インパクトを通過点のようにして打つ、

このようにして打つ方が飛ぶ事は間違いありません。

恐らくゴルフというスポーツの歴史で
時が変わっても変わらない普遍的な原理原則の一つと言えます。

というのも、白黒の映像で往年の名プレーヤー
ジャックニクラウス、アーノルドパーマー、ニックファルド、ゲーリープレーヤー
などなどのスイングをyoutubeで見た事があるのですが、やはりクラブの動きは共通してます。

手の力、から、物理的なエネルギーが増すようなクラブの振り方へのパラダイムシフト。

これが上達の第一歩とも言えます。

ただ、それには、腕の力を抜いてインパクトの感覚を変えていかなければならないのですが、
力を抜くと飛ばない気がする、

といって折角得られそうな感覚の歩みを止めてしまう人も多いです。

お伝えするのは
「入れてる力の割には、飛ぶ気がする」
「全然力を入れてないのに、はじき感がある」

その感覚があったら、それを大事にしてくださいという事です。
それが第一歩です。と。

勇気を出してインパクトの変化に取り組んでみてほしいと思います。

アドラー心理学でよく言われる事があります。

「水辺まで連れて行く事は出来る」
「ただし、水を飲むかどうかはその人次第だ」

上達の為に、是非、水を飲んでみてください。

次回もインパクトについての感覚のお話を書いていきます!