世の中にはスイング理論、スイングについての考え方が五万と溢れていますが
大別すると、ボディスイングとアームスイングの2つと表現できます。
ただ、最終的には、1つのスイングをどちらの側面から見ているか
という表現にいきつくことになります。
ボディスイング=身体全体を動かして体の動きに沿って腕を振る
アームスイング=腕を主体にしてそれに従って体が動く
という表現方法にすぎないということです。
レッスンにおける
ボディスイング的なアプローチは、
江連忠さん、堀尾研二さん、谷将貴さん、内藤雄二さん
などなど、多くのツアープロコーチがされています。
アームスイング的なアプローチは、
陳清波プロ、陳さんを師匠にする森守洋さん、Z打法の若林さん、
両方の存在を肯定している人
オーストラリアのオジー・モア
その人に学んだ小池幸二さん
両方を一つのスイングに上手く取り入れて説明している人
桑田泉さん、
理想はボディーターン、腕はいらない、だけど、
トッププロのスイングにそういった概念はないという説明
中井学さん
といった感じでしょうか。
私がレッスンの中で大事にしている事は、
偏った見方にならない事です。
結局、個人によって感じ方、イメージ力、運動能力、
そして、最も重要なのが、
過去のゴルフ歴でのスイングに対して染みついている考え方、
現在のスイングでネックになっている要素、
これにつきます。
その現状があって、必要な処方は何か、
という事でしかないのです。
ただ、多くの方を見てきて感じる事は、
飛ばし=HSアップとの観念から、
腕やヘッドだけをとにかく早く振ろうとして
うまくいっていない人が多いということです。
そうなると、ボディースイングで言われている要素を入れていく事が、
ミート率が上がり、体重が乗り、結果飛ぶ、安定する
という事になります。
もう一つはボディースイングの要素を入れる事は、
即アプローチがよくなりますので、
ショットがまだ良くなっていない中でもスコアアップにつながるという事です。
逆のパターンとしては、
身体の固い人、
女性、
ヘッドが全く走っていない人、
身体が後ろも前も回りすぎている人、
インパクトで身体の開きが極端に大きい人、
これらの人には、アームスイング的な処方もします。
ただ、アームスイングだけをやってきた人は、
90%以上の確率で、アプローチでヘッドの動きをとめることができない、
つまりコントロールがうまくできず、距離が合わない
という
修正するにかなり練習量を必要とする事態に陥っているケースがおおいです。
また、間違った振り方、キャストをすることで、
アーリーリリースの癖を抱えている人もいます。
僕自身が、両方のスイングイメージに徹底的に取り組んだ時期があるからこそ、
両方のイメージの仕方のメリット、デメリットがあると
感じています。
皆さんは、ある一つの見方に固執するあまりに
困っているという事はありませんか??