2015年の大利根カントリーでのダイヤモンドカップ、
アジアンツアー共催で日本ツアーからは45名の選手枠という中で
貞方章男プロにキャディーとして帯同させていただいた1週間。

技術的な事は勿論ですが、
そのほかに、一流プレーヤーの素顔というか人柄に触れた事は
私のゴルフ、そしてレッスンにおいても大変な影響があると感じます。

ご存知の方も多いと思いますが、
貞方プロは14歳から渡米して
今田竜二プロとリチャード・エイブルというコーチに師事して
いち早く米PGAツアーでも活躍していた選手です。

貞方プロは36歳で私と2ヶ月違いの同い年ですが、
私が中学生として周りの目を気にしながら、つまらない事を考えて過ごしていた時に(笑)
もう、単独で渡米して道を切り開くという、人生の大きな決断を下していた訳です。

華々しく聞こえるかもしれませんが、実際には、
相当な苦難の連続だったそうです。

まず、普通の学校だったため、ゴルフのクラブ活動はしっかり単位を取得し
勉学で成績を上げないとさせてもらえないという状況。

勿論、英語が分からない状況で渡米した貞方さんは
英語を学ぶところからスタートし、どちらかというと勉強に時間を割くしかなく、
ゴルフは1日1.5時間もできたらいい方だったと言います。

普通に考えると、その時点で日本に帰りたい、
日本でゴルフした方がいいと考えてもおかしくないと思います。

でも、やはり一流になるプレーヤーは
大きな目標に対しての情熱、そして忍耐、努力の継続、
こういった事が未来を切り開くと言う事を若くから会得しているのだと思います。

若いうちに、苦労、失敗を重ねた経験が人としての魅力を深くする、
貞方プロは、本当に思いやりが深く正義感の強い人間味あふれる方でした。

まず、ツアーメンバーの中でも、ずば抜けて人望が厚いと言う事、
シニアの室田淳プロ
ベテランの谷口徹プロ、藤田寛之プロ、片山晋吾プロ、
中堅の松村道央プロ、武藤俊憲プロ、
若手の小平智プロ、重永亜斗夢プロ、
そして、英語が堪能なこともあり、
外国勢のSK・ホ、ブレンダンジョーンズ、

その他大勢のトッププロや各キャディー、誰とすれ違っても声をかけられたり、
声をかけたりと、本当に愛されている、頼られているという印象。

  
その他、ツアー関係者、各メーカーや、ゴルフ雑誌の記者などにも非常に温かい対応で
取材に答えていたり、勿論サインに応えたり、本当に忙しいくらいでした。

これだけ各方面に人脈があり人望が厚いので
本当に選手会長に一番向いている人ではないかと思ったほどです。

ゴルフは決してセルフィッシュな人がうまくいくスポーツではない、
協調性、社会性も含め、人としての振る舞いが一流の人がトップのレベルに到達できる。

そう貞方プロから学ばせて頂いたのです。

次回、トーナメント中で感動したシーンのお話
アップさせて頂きます!